▼ 経歴

【学歴】

●2001年 京都大学工学部電気電子工学科卒業

●2003年 京都大学大学院工学研究科電子工学専攻修士課程修了

●2006年 京都大学大学院工学研究科電子工学専攻博士課程修了

●2006年 博士（工学）（京都大学）取得

【職歴等】

●2006年～2008年 産学官連携研究員（JST先端計測プロジェクト研究員）
大気中液中で動作する原子分解能分析顕微鏡の開発に従事(JST先端計測)。 世界で初めて生体分子をとりまく固液界面の液体構造の原子スケールでの撮影に成功。
分子科学会優秀講演賞（2009年）, 全国発明, 事業化プランコンテスト テクノ愛 京都大学ＶＢＬ施設長賞（2007年）を受賞。

●2008年～2012年 神戸大学大学院理学研究科化学専攻 講師
JSTさきがけプロジェクトにて、一括電子線露光装置に関する研究開発に従事し、 MCP(Micro Channel Plate)電子銃装置を製作。原理的な発明でアメリカ特許取得。 電子顕微鏡の高分解能化、小型化を実現する近軸光線レンズを発明。関西テクノアイディア コンテスト 準グランプリ（2005年）, 関西テクノアイディアコンテスト 優秀賞（2004年）。

●2009年～2010年 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業 さきがけ 受託研究代表
超高分解能非侵襲センシングシステムの基礎研究、実用化研究を行う。

●2012年
応用数学史上の未解決問題である波動散乱逆問題の解析解の導出に世界で初めて成功し、 従来のX線CTやMRI等の生体内部をみる画像診断技術における基本概念を覆し、散乱波動にて空間内の すべての物体において全点フォーカスできることを数学的に示した。

●2012年～2018年 神戸大学大学院理学研究科化学専攻 准教授

●2013年
世界初の逆問題の解析解の発見を基に総務省『若手ICT研究者等育成型・ 戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)』プロジェクトにて、既存の乳がん画像診断技術の本質的課題を 解決するマイクロ波マンモグラフィの開発に着手。
JST先端計測分析技術開発事業『グリーンイノベーション領域』に採択されプロジェクトリーダーを 務め、世界初の積分幾何学を用いて微細な電気信号を再構成する数学および計測機器の開発に成功し、 大学発スタートアップIntegral Geometry Science社より高分解能電流経路(電気信号)映像化システムを 販売する。ナノメートルスケールの空間分解能で物体内部電気信号の空間分布が映像化可能。 第一回中辻賞（2014年）, JPCAアカデミックプラザ賞（2014年）。
この技術は次世代電気自動車におけるリチウムイオン蓄電池のわずかな電流リークを検出可能である。

●2015年～2018年
AMED先端計測分析技術・機器開発事業プロジェクトにおいてプロジェクトリーダーを務め、 マイクロ波マンモグラフィの開発に成功し、３00人の臨床試験を実施し、世界最高性能を達成し、 第一回日本医療研究開発大賞AMED理事長賞を受賞、内閣官房総理官邸にて表彰される。

●2017年～現在
ベンチャー企業等によるエネルギー革新技術支援事業 プロジェクトサブリーダーを務め、 蓄電池の健全性診断技術と社会インフラへの展開、蓄電池の発火を未然に防ぐ世界初の発電状況画像診断の 実用化に向け研究開発を行う。2017年より治安悪化を未然に防ぐ技術開発として、犯罪者が隠し持った凶器を ウォークスルーで検出する画像診断装置の開発に着手。

●2017年～現在
JST未来社会創造事業にてプロジェクトリーダーを務め、世界一の安全・安心社会の 実現を目指し、セキュリティシステムの研究開発を行う。

●2018年～現在 神戸大学 数理データサイエンスセンター 教授

●2019年～現在
AMED医工連携事業化推進事業 サブリーダーを務め、次世代乳がんスクリーニングに向けた マイクロ波マンモグラフィの事業化に向けた研究開発を進め、２０２２年上市する計画で開発を進めている。 マイクロ波マンモグラフィは先駆け審査指定制度の対象品目に指定されている。

●2019年～現在
自動運転のためのBeyond AI技術の開発に成功。レベル5-完全自動運転車実現のための 高分解能センシング技術の開発をすすめ、雨天でもハンドル操作を誤らない完全自動運転車の開発を進めている。 兵庫県最先端技術研究事業（ＣＯＥプログラム）プロジェクトサブリーダー。

●2020年 世界最高性能の超高分解能UWBレーダの開発に関してi-construction大賞を受賞。
国土交通省にて国土交通大臣より表彰。

2012年より創立した大学発スタートアップは、現在時価177億円(2020年11月時点)となり、 国内のバイオ医薬品ベンチャーとして第3位(2019年11月18日 日経NEXTユニコーン調査)であり、 医療画像診断技術、ハードウェアからシステムまで開発するスタートアップとしては国内最大規模である。
これまで、上記以外に令和元年度 学長表彰、第一回日本医療研究開発大賞(日本医療研究開発機構理事長賞)、 表面科学会技術賞、など合計18回の学会を中心とした受賞がある。